2012/11/12
単行本贔屓
読書の秋。長い通勤時間、着物本を読んでは優雅な気分に浸っています。
最近読んだのが近藤富枝著「きもの名人」。
作家だけに文章もぱりっとしていて読み応えがあり、きもの暦90年の経験と愛情の深さが感じられるいい本でした。
著書は紫がお好きだということでどんな紫かなぁと想いを巡らせて本を閉じようとしたら、そこにヒントがありました:
しおりが綺麗〜な藤色なんです♪
おお、この色かしらんと浸りながら本を置こうと思ったら、
見返しがまた綺麗なウコン色なんですね。藤色との相性もいいなぁ〜と背表紙を見ると、
丁度同じ配色のお着物と帯締めの著者の姿が!
一気に著者の着姿を現実的に感じられた瞬間でした。
そんなこんなで、最近装丁が楽しい単行本贔屓になっています♪
日本の装丁は紙の材質、色、題字やイラスト、印刷方法などなど色々凝ったりサプライズを盛り込んだり、本当に素晴らしくて、絶対に世界一だと思っています。この凝り方、相手を楽しませようとする心も昔からの伝統でしょうね。
投稿:d.T
カテゴリー:日々の出来事