あの日から1年。3月11日の今日、新日屋では、
「江戸遊学」と映画「やるべえや」上映会の2つの企画を開催しました。

葛西聖司アナウンサーによる「江戸遊学」が始まってちょうど1年。
「江戸・歌舞伎・きもの」をテーマに、毎回異なるゲストを迎えて
葛西さんとトークショー形式でお話を聞いています。
震災後にこのような企画が受け入れられるか心配でしたが、
現在の私たちの価値観を見直すためにも必要と考えて続けてきました。

江戸遊学の冒頭は葛西さんおすすめの「芝居の名セリフ」。
今回は、先月・今月の歌舞伎から子別れの場面を。
「荒川の佐吉」「佐倉義民伝」「熊谷陣屋」。
どれも父と子のつらい別れを描いたお芝居です。
1年前にもこのような悲しみがどれほどあったか。
いつの世も変わらない人の情を感じ、
その境遇に自分を置き換えられるのはお芝居ならではです。
その後、会場の皆さんと黙祷を捧げました。

16時半から上映した映画「やるべえや」は、
福島県桧枝岐村に江戸時代から伝えられている地歌舞伎を描いた映画。
尾瀬の入口あたりに位置するので地震の直接的な被害は少なかったようですが、
原発の風評被害には今も苦しんでいます。
映画の上映後は、我孫子監督、桧枝岐歌舞伎の星座長、
長年、桧枝岐歌舞伎にかかわってきた葛西アナウンサーによるミニトークショーを行いました。
皆さんのご協力で多くの方に観ていただくことができましたこと、お礼を申し上げます。
収益は映画を創ったミルインターナショナルさんを通じて桧枝岐歌舞伎に
役立てていただけるようにいたします(詳細は追ってご報告いたします)

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投稿:塚本

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