今年の冬至は、12月22日です。

冬至の日に食するものでまず思い浮かぶものといえば南瓜ですね。後は柚子、小豆など…。その中にコンニャクイモも入れて下さい。コンニャクは季節の変り目に食して、体内の不浄や精神的な穢れを祓う風習もあることから、冬至の食べ物のひとつとしていただきたいものです。

コンニャクイモってご覧になったことありますか?市場に出回ることは少なく、あまり目にする機会も少ないです。主に群馬県が日本のコンニャク生産の9割を占めているとの事です。水はけのよい傾斜地の段々畑に植えられている風景を見かけます。白っぽい緑色の葉は、消毒が頻繁にされているからだと聞きました。コンニャクは葉と1本の茎のようにも見える葉柄しかないので、病害虫や台風の影響を受けやすく、雨にも弱いようです。だから、消毒がかかせないのです。

コンニャクイモ栽培は種芋を植えて、3年ぐらいから親芋のまわりに細長い棒状のイモが伸びてきて、その先に丸い子イモが出来ます。まるでUFOみたいな奇妙な形になります。これを生子(きご)と呼び、翌春に植えられる種芋となります。この生子を3~4年かけて繰り返し植えて大きくしていきます。ソフトボール大の大きさが目安で、コンニャクイモとして出荷されます。特大イモは直径25㎝にもなり、重さも5㎏を超えるでしょう。冬の間は凍結を防ぐため、掘り上げて倉庫に保管し、春になるとまた畑に戻します。11~12月頃までに収穫を終え、5年目まで肥大し、6年目に花をつけます。

 

冬の陽ざしが差し込む 冬至の盛物

材料:南瓜、蒟蒻芋、小豆、柚子、赤唐辛子、カラス瓜、穴八幡「一陽来復」御守

 

投稿:染子(室礼伝承会講師)