「日本の色と文様」「日本の染め」講座を担当してくださっている京友禅の老舗・千總相談役の村上哲次さんとともに、京友禅と緞帳制作の現場を見学させていただきました。

最初は千總の最高級手描き友禅を専門に手掛ける高橋徳工房さんへ。糊伏せや色挿しの工程を見せていただきました。材料から染めまで全ての工程で最高の仕事をして、曾孫の代まで着られるような最高の着物を作りたいとおっしゃっていました。

 

工房にはギャラリーやショップも併設されていて、きものには手が届かないかたも、素敵な小物を手に入れることができます。

昼食は元伏見宮別邸の吉田山荘にて。菊のご紋がいたるところにあしらわれています。美味しいお料理をいただいた後、高台を渡る風が清々しく気持ちいい空間です。

 

続いて川島織物さんへ。染織に関する貴重な資料が集められた資料館を見学。明治時代に導入された洋風の空間に相応しい織物づくりを模索していた軌跡が見られます。情熱的な説明を聞くと感激もひとしおです。

そして、いよいよ緞帳制作の現場へ。体育館のような広い工房には、世界最大といわれる織機が!何人もが横に並んで織り進めていきます。糸は六本の糸を撚ってできていて、微妙な色の調整もできるそうです。織機の下には織りあがった部分が巻き取られていきます。

 

皆さんの熱い思いに感激した見学会となりました。関係者の皆様ありがとうございました。

 

*特別に撮影の許可をいただきました

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