七夕に使われる花って何があるのでしょうか。

もちろんササは第一の主役です。現在の7月7日の七夕祭りの頃はまさに梅雨空の最中、ほとんど星を見ることは少ない頃です。旧暦7月の夜空には、天の川をはさんで牽牛星と織女星が明るく輝いて見えます。季節も秋に入り、野山にも「秋の七草」がちらほら咲き出してくる頃です。この二つの星伝説物語からくるイメージ、花の姿、別名の使い方などいろいろ見立てられる花もありそうです。

古い花伝書によると「七夕(しちせき)の花」として仙翁花、桔梗、撫子などが必ず出てくるそうです。七夕の花は七種で、いわゆる秋の七草をあげているものもあります。

①     ササ・タケ(笹・竹・イネ科) ササに短冊や飾り物を吊るして七夕飾りをする習わしが記されている書物に「太平記」があります。盛んになるのは江戸時代からのようですが、ササには威力があり、神聖なものとみられていたようで、神の依代としてササを立てたとされています。ササの真直ぐに伸びる勢いがたくましく、生命力、成長力を持つとされていたようです。

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