②     サトイモの葉(里芋の葉、サトイモ科)
サトイモの大きな葉に残る朝露を集め、その露で墨をすり文字を書くと、文字の上達の願いが叶うとされています。子供の頃に親から言われ、朝早く起きて、芋の葉の露を集め、短冊に願い事を書かされたという話を友達から聞きました。子供の頃は葉の上でコロコロ動いている水玉は何とも楽しくしばらく夢中で遊んでいたものです。こんな楽しいひとときも今となっては遠い昔の話になりました。

③     キキョウ(桔梗、キキョウ科)
別名牽牛花と言われているので、牽牛星に因んで使います。古い時代「アサガオ」と呼ばれていた可能性が濃く、古名として記されています。これをキキョウと呼ぶのは漢名の「桔梗」の音読で平安時代にはキチコウと言われ、次第に変化してキキョウと言われるようになりました。

④     カライトソウ(唐糸草、バラ科)
唐糸とは絹糸のことをさしています。花穂が10㎝ほど垂れて長く、ピンク色の美しい花です。まるで糸を束ねた姿からついた名で織姫に因み、糸を紡ぐ意でキキョウ=牽牛星、カライトソウ=織女星の組み合わせで二星を表したりします。この花は日本特産の植物でワレモコウによく似た葉です。

⑤     ナデシコ(撫子、ナデシコ科)
秋の七草のひとつです。カワラナデシコのことを単にナデシコと呼んでいます。別名「大和撫子」とも言われ、優しい、愛らしい姿から女性の代名詞にも使われ、万葉の歌人達は愛する人をこの花にたとえました。

 

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