こんな伝説があったなんて知りませんでした。

ここに記されている「倶利伽羅峠」とは、
石川県と富山県の県境の峠で、私は石川県側が故郷です。
そろそろ水仙の花束がよい香りと共に運ばれて来るでしょう。
花屋のものと違い、
「凛」とした気品のある美しさと香りに包まれ、
とても豊かな気持ちになります。

花の名の由来は水辺の近くに咲いているところから
「水仙」という名がついたとか。

本来は「水にある仙人」のことで、
中国の古代からの思想として、
仙人には天にある「天仙」、地にある「地仙」との
三仙人があると言われていて、
この水中の仙人をこの花の名前としたようです。

姿・形がいかにも清楚でその言葉が似合います。
真冬の寒気の頃に咲き始め、
春の陽ざしを受ける頃まで咲き続け、
清らかな美しさがあります。

別名に「雪中花、六花、銀台花、金盞銀台、春玉、水鮮」
などがあります。

「金盞」とは花の元にあたる濃い黄色をした
「盃形」の副花冠のことを指しています。
「銀台」とは純白で清潔さに輝く花と言われる
花びらのことを言い、盃を受ける皿に見立てての名です。
「金盞銀台」とは「白い台にのった銀の盃」を意味しています。
昔から花はすべて一重が好ましいと思われ、
この水仙も一重に限っての呼び名とされているようです。

投稿:染子

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