先日、行われた外国人向けのジャパンホスピタリティ体験(日本文化体験)でのテーマは「結び」。

その時に伝統的な季節の飾りものをしてもらい日本ならではの自然と人とを結ぶ文化を紹介しました。その解説に対して真剣に耳を傾けていました。

 

冬至の盛りものは、冬至のもつ意味にとても関係あるものをつかっています。冬至は一年でいちばん太陽が出ている時間が短く、古代中国の天体思想では冬至が暦の起点とされていたそうです。また冬至は太陽が蘇る日とも考えられ、冬至に向かって太陽が力を弱めてゆき、同時に人間の魂も弱ってゆくことで冬至がまさにそのピーク。でも、冬至をすぎればふたたび、太陽が力を復活し、人間の魂にも精気が戻ってくると考えていたようです。まさに、一陽来福、という言葉であらわされること。

まずはかぼちゃは、言い伝えな中で、冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない、といわれている。カロチンも多く、黄色の色は厄除けの色の一つ。

こんにゃくいもは、こんにゃくは身体の砂をおとすといわれているので、一年のおわりも近い冬至に、たまった身体の砂を祓ってしまおう、ということから、こんにゃくを食べる習慣ができたので、こんにゃくのもとであるこんにゃくいも。

ゆずは、こちらもゆず湯に入ると風邪をひかないといわれていることから。また黄色は厄除けの色。

あずきは、小豆の赤色が厄除けの色。そして身体を温めるため。一緒にある白色のものがあずきがら。

赤唐辛子も赤色が厄除け。そしてやはり身体を温めるため。オレンジ色のものはからすうり。別名、ねずみうり。先に書いたように、中国の天体思想では、冬至を暦の起点と考えられているので、ねずみは子(ね)で、十二支の始まりも子(ね)、なので、ものごとの始まり、起点を、ねずみうりで表しています。だから、冬至で使う場合、烏瓜(からすうり)といわずにねずみうりと呼びます。(ここはちょっとむずかしいのですが、、、面白いところですね)

盛りものは奇数でもるので五種類です。(小豆とあずきがらは一種と考える)

                                          投稿H.Y

 

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