巳年の干支菓子
寒中お見舞い申し上げます。
新しい年の始まり・・・と思っていたらまもなく2月。
気が付いたら、年の瀬だ!とならないように、
1日、1日を大切にしたいと思います。
2013年の新日屋の企画も楽しそうなものが目白押しですね!
芸者さんの獅子舞は一見の価値があったでしょうね。
さて、今年の干支は【巳】
十二支の中では、ちょっと・・・・・
卯(うさぎ)とか羊(ひつじ)とかは愛らしい。
虎(とら)とか午(うま)はかっこいい。
巳(み)は、年賀状の図柄に困りそう、
と思ったのは私だけでしょうか(苦笑)
巳(蛇)というと、
好きな人より苦手な人が多いような気がしますが、
日本では古来より、
蛇を蛇神様として敬っていた記録が多々あります。
古代の蛇神は、雷神・水神など様々な神のように
農耕との関わりが深いようです。
また、古事記では活玉依毘売、
日本書紀では倭迹迹日百襲姫との神婚説話があるくらい!
奈良県の三輪山は山自体が御神体とされ、
大物主神を祀る大神神社には今も拝殿のみで本殿がありません。
日本神話では、海を照らして来臨し、
御諸山(三輪山)に鎮座したとされています。
大国主神との関係が深い神で、
国作りの場面などに登場します。
そして拝殿前には「巳の神杉」という杉の大木があり、
この杉には「巳さん(蛇神)」が宿るとされ、
江戸時代には、雨乞いの時に里の人々が集まり、
この杉を祈ったそうです。
現代でも、この杉の前には、巳(みい)さんの好物とされる
卵が酒とともに供えられています。
(三輪の杉は古来より神聖な霊樹として尊ばれていたらしく、
万葉集にも歌がみられます)
他にも日本各地には、
「白蛇神」を祀る神社などもあるようです。
巳年の今年、「巳」にゆかりのあるパワースポット巡ってみる!
のもありでしょうか。(少し怖い!)
さて、巳年の【初お菓子】は、こちら!
干支干菓子「巳の春」 ~京都 老松さんのお菓子です~
素敵!のひと言。
箱は紅・包んであるのは白色の和紙素材に
細かい鱗(うろこ)文様がほどこされています。
この鱗(うろこ)に深い意味がありますね。
紅(赤)色は、厄除けの色
鱗(うろこ)文様も厄除けを表します。
元々は邪悪な者や恐ろしい物、病などを表すのに
使われたようですが、
その後魔よけ、厄除けに好んで使われるようになりました。
使われるのは日本だけでなく世界各国で使用されています。
日本でも古墳の壁画や装飾にあえてこの文様を描くことで
忌み嫌うものを追い払おうとしたとも言われています。
能装束や陣羽織にも見られます。
能、歌舞伎では鬼女、蛇の化身に使用されます。
京鹿子娘道成寺では清姫の蛇体を表した衣装にこの鱗文。
現代では、女性の厄年には鱗文の長襦袢や袋帯の裏地に
この文様を使うことによって厄を払う習慣もあるそうです。
さすが、有職菓子御調進所「老松」
すべてに心を尽くされているんですね。
こんなに粋で素敵な包みの中から出てくる御菓子はさぞや!!
次回は御菓子をご紹介しまーす♪ワクワク。。。
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